教えを継承し発信していく拠点「交友館」
交友館とは、松陰先生が書いた『士規七則』の3大要素「立志」「択交」「読書」より択交に注目、多くの友と交わり切磋琢磨していくことを 目指して名付けられました。
本施設は、松陰神社境内にある世界遺産「松下村塾」の設計図をもとに、寸分違わず模築した「新・松下村塾」と「松陰塾 萩校」「研修施設」で構成されています。
幕末、激動の時代を切り拓いた
熱き”志”の指導者
学は人たる 所以 を学ぶなり
天保元年(1830)
〜安政(1859)
吉田松陰が説く、生きた学問の重要性
松陰は松下村塾への入塾を希望とする者に対し、「あなたは何のために学問をするのか」と尋ねたといいます。
これに対し読書の稽古が目的と答えたものには、「学者になるのではない。人は学んだことをどう実行していくのかが重要だ」と諭したそうです。
松陰の教育は、「学は人たる所以を学ぶなり」。
まず人間という原点をふまえ自らの価値を自覚すること、そして自分が目指す人間像を「志」とし、それを貫くことで社会に後見できる人間になるというものです。ただ人から学ぶだけで終わらせるのではなく、学んだことをベースとして、自分の進むべき道に邁進する「生きた学問」の重要性を説いたのでした。
学は人たる所以(ゆえん)を学ぶなり。
塾係(か)くるに村名を以てす。
学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである。
これを学ぶ塾の名前に村名をあてた。松陰先生が27歳の時、「松下村塾記」の中でおっしゃった言葉です。先生は村名を塾名にすることで、塾生たちに松本村の独自性を認識すること、そこに生きる人間としての自覚をうながしました。
個別指導歴43年の指導法
子どもが自ら学ぶ塾、松陰塾 萩校
1980年創業以来、個別指導塾として地域の皆様に支えていただき、現在全国に300校を数えるまでとなりました。私どもが経験して学んだことは「子どもが自ら学ぶ」という意志がない限り、劇的な学力の向上はないということ。そして講師から一方的に習う指導では「わかったつもり」になるだけで、知識の定着には至らないということでした。そこで私どもは従来の集合指導・個別指導を徹底的に見直し「子どもが自ら学ぶ塾」を開発して参りました。これは「人から習う」から「自ら学ぶ」への転換であり、パソコンの出現と IT 技術の進化により可能となりました。これからも、塾名の由来でもある「自立学習の祖」、吉田松陰先生が松下村塾で実践していた指導方法と教えを守り、現代に蘇らせ、国内はもとより世界に広く貢献できる人材教育を「志」としさらに研鑽して参ります。